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著書・論文 独占禁止法

2017年5月

ジョーンズ・デイ・コメンタリー:欧州委員会、シンジケート・ローン市場における競争法違反について調査を開始

欧州委員会は2017年4月、シンジケート・ローン市場における競争法違反について調査を開始しました。今回行われる調査は正式な調査ではありませんが、将来、同市場に対するセクター調査及び競争法違反摘発に発展する可能性があります。

シンジケート・ローン市場に関しては、過去、ドイツ、イギリスなどが競争法違反があるのではないかと調査を行い、現在、スペインの競争当局は、スペインの銀行に対し競争法違反について調査を行っています。また、2010年にEUは、OECDへの報告のなかで、多額の融資案件市場における少数の支配的銀行等の協調的行動について懸念を表明していました。

EUは、シンジケート・ローンについて、案件の初期において貸主である銀行や機関投資家などの間でローンの条件等のセンシティブ情報が交換されているのではないか、またシンジケート・ローンが組まれるのに際し、不必要な範囲にまで契約がなされているのではないかとして、EU競争法に違反する懸念があると指摘しています。今回の調査では、広くシンジケート・ローンの貸主や借主に電話聴取等を行い、同市場の全体像を把握することを目標としています。企業は、これらの調査へ回答するのにあたり、慎重に対応する必要があります。

本コメンタリーは、欧州のシンジケート・ローン市場に参加する金融機関等の日本企業にとっても有用な情報ですので紹介します。詳細は、Jones Day Commentary "European Commission's Antitrust Concerns Lead to Syndicated Lending Market Study"(オリジナル(英語)版)をご参照ください。

タイトル掲載雑誌発行日
ジョーンズ・デイ・コメンタリー:欧州委員会、シンジケート・ローン市場における競争法違反について調査を開始ジョーンズ・デイ・コメンタリー2017年5月

担当弁護士

オブカウンセル :渡邉 新矢

アソシエイト :渡邉 一雅